昨日は、不動産の女性部会研修会に参加してきました。
演題は「東日本大震災から学ぶ!不動産業・
管理業者のための震災対応について」でした。
講師はご本人も被災された宮城県で不動産業を営まれている
社長さんで、震災当時の報道されてない状況や、
震災で感じたことや、本当に必要だった物や、
今後、震災がおきた時の対策、
不動産業としての対応のしかたを教えてもらいました。
震災当時の写真を何枚か見ながらご説明されて、
時には涙ぐみながら。
ご自身の親戚の方も何人か津波で行方不明になられていると
おっしゃっていました。
遺体の捜索は体全部が見つかるだけでなく部分部分が
あちらこちらで見つかったりと。
また、知らない遺体が知らない家に津波で流れて居間や
お風呂場で見つかったり。
車で逃げる途中で津波に襲われ亡くなった遺体があちこちに
あったりと言うお話しを聞き、
改めて当時の震災の恐ろしさを思い知りました。
また、地震や津波で助かっても帰宅難民になって、
途中で女性がレイプされたり、
避難所に居て、着替えを取りに家に帰ってその自分の家で
襲われレイプさてた人も数人いたそうです。
なので女性はそういう時は数人で行動するようにとのことでした。
また帰宅難民になることを避け、会社に泊まるようにしましょうと
言っておられました。
当時被災地で営業されていた大型量販店では震災時の混乱状況を良い事に
日本人に似た日本語じゃない違う言葉を話す人達が窓を壊し、
津波をのがれた商品等を根こそぎ盗みに来ていたそうです。
量販店では店員が一人居たそうですが、何をされるか分からないので
その状況を見ている事しか出来なかったそうです。
何とも言葉がなくなりますね。
当時、生活するのになくて最初に困った物は水、食料、下着とのことでした。
下着は10日間同じ物を裏表にして履いてたと言っておられました。
東京にいるお友達が、必要な物を大量に車に詰めて持って来てくれた時は
涙が止まらなかったと。
自身も震災にあわれ、普通に暮らせていない状況なのに、
その方は自社の管理物件に入居されている方々を気遣い、
安否確認をし、連絡のつかない方の部屋に行って、一人若い女性で
トイレに8時間閉じ込められている人を助けたそうです。
その他色々な心配りをし、その事が評判を呼び、うちも管理お願い
しますと言う大家さんが増えたそうです。
当時、不動産業者で管理物件をほったらかして関西の方へ避難した
業者がいたそうなんですが、その業者は今は閉店してしまったそうです。
辛い時こそ頑張ってそれでもひと踏ん張りし、誠意のあるお仕事をすれば、
必ず結果はでるんですね。
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川崎市宮前区神木本町不動産
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